当サイトには広告を含むコンテンツがあります。

税理士試験は独学でいけるか|働きながら目指すときの現実と教材の選び方

税理士試験

税理士試験には独学で合格した例もあります。ただ、働きながら市販の本だけで目指す場合は、教材を選ぶだけでなく、分からない点の解決や学習計画の管理にも時間が必要です。

私が4科目の合格までに利用したのは、TACの講座でした。受験勉強を通じて、知識を覚えることに加え、試験で得点するための指導を受ける大切さを感じています。独学で合格した経験からの説明ではありません。

独学合格の体験記ではどんな教材や学習時間が使われていたのか、会計科目と税法科目で教材にどんな違いがあるのかを確認し、仕事と両立する際の難しさと、費用を抑えて講座を利用する選択肢を整理します。

税理士試験は独学合格の例もあるが、働きながらでは再現性が低い

税理士試験には独学で合格した人の記録もありますが、仕事を続けながら市販の本だけで合格を目指すのは、再現性が低い方法です。平日は働き、限られた勉強時間で合格を狙うなら、予備校や通信講座でプロの指導を受けるほうが現実的です。

私も会計事務所で働きながら、簿記論・財務諸表論・法人税法・消費税法の4科目に合格し、今は国税徴収法を勉強しています。受験を続けるなかで感じてきたのは、独学は効率が悪く、合格する確率も低いということです。そのため、市販のテキストだけで進める方法は取らず、TACの講座を受講して勉強を続けてきました。

「独学で受かったら天才」と言われるのは、合格率10%台の科目が並ぶから

税理士試験は、会計学の2科目(簿記論・財務諸表論)と税法の3科目の、あわせて5科目に合格する科目合格制です。一度に5科目を受ける必要はなく、1科目ずつ受験できます。

ただ、1科目ずつ受けられるからといって、1科目あたりのハードルが低いわけではありません。国税庁が公表している令和7年度(第75回)の税理士試験結果表を見ると、科目別の合格率は財務諸表論が31.9%(前年度は8.0%)だった一方、簿記論が11.1%、法人税法が13.5%、消費税法が10.1%、国税徴収法が13.8%でした。年度や科目による変動はあるものの、多くの科目で合格率は10%台から20%前後で推移しています。

しかも、受験生の多くは予備校や通信講座のカリキュラムに沿って、出題されやすい論点や解答の書き方を練習して本試験に臨みます。「独学で受かったら天才」「独学は無謀」といった声が出るのは、講座で対策を重ねてきた受験生と同じ試験会場で、この合格率の中に入る必要があるからです。

独学合格の体験記にも、専念期間や予備校の教材が含まれている

インターネットで調べると、独学で5科目に合格したという体験記も見つかります。そうした記事を読むと、「1科目ずつ時間をかければ、自分も市販の本だけでいけるのではないか」と思うかもしれません。

ただ、体験記を読むときは、「独学」という言葉でどんな条件を指しているかを確かめる必要があります。たとえば、公開されている5科目合格の体験記の中には、簿記論と財務諸表論は大学生のときに1日10時間以上勉強して合格し、法人税法は無職で試験に専念していた時期に合格したという例があります。その記録では、市販のテキストがなかった税法科目に、講義のつかない予備校の教材コース(資料通信)や模擬試験も使われていました。働きながら合格した残りの科目も、朝5時に起きて平日に4時間、休日に10時間の勉強時間を確保したうえでの結果です。

講義を受けずに自分でテキストを読み進めたという意味では独学といえますが、「フルタイムで働きながら、書店の市販書だけで5科目に合格した」という条件とは前提が同じではありません。合格したという結論だけを切り取って自分の計画に当てはめると、使える勉強時間や手に入る教材の差で行き詰まりやすくなります。

働きながら受験する場合、平日の夜や休日に確保できる時間は限られます。独学合格の体験記があることと、仕事を続けながら同じ方法で合格できるかは、分けて考えることが大切です。

簿記論・財務諸表論と税法科目では、独学の難しさと市販テキストの有無が違う

税理士試験を独学で目指せるかを考えるときは、会計学の2科目(簿記論・財務諸表論)と、税法の3科目を分けて見る必要があります。この2つでは、書店で手に入る市販テキストの品ぞろえと、毎年の法改正への対応が大きく異なるからです。

「最初は費用を抑えて簿記論や財務諸表論から始めてみたい」と考えている場合でも、5科目すべてを市販の本だけでそろえるのは難しいという前提を知っておくと、先々の計画が立てやすくなります。

簿記論と財務諸表論は、基礎から学べる市販テキストがそろっている

全員が受験する必須科目の簿記論と財務諸表論は、受験者数が多いため、書店やネット書店で買える市販の教材が一通りそろっています。

たとえば、TAC出版の「みんなが欲しかった!税理士」シリーズでは、簿記論と財務諸表論のそれぞれについて、基礎から解説した「教科書&問題集」が複数冊に分けて刊行されています。計算の練習量を増やすための個別計算問題集や総合計算問題集、過去問題集も市販されており、書店に並ぶ本だけでも学習の順序を組み立てられる環境です。

日商簿記2級をすでに取得している人や、経理・会計事務所の仕事で仕訳や決算書に触れている人であれば、最初のうちは市販のテキストでも内容をつかみやすいところがあります。私自身も日商簿記2級を持っており、会計事務所で実務に携わっていたため、会計科目の基本的な用語や処理にはなじみがありました。

ただし、基礎がわかる市販テキストがあることと、それだけで本試験の合格点に届くかは別の問題です。簿記論や財務諸表論の本試験は問題量が多く、2時間の制限時間内にすべてを解き切るのが難しい出題が続きます。市販のテキストと問題集で一通りの解き方を学んだあとも、どの問題に時間をかけ、どの問題を後回しにするかといった実戦の練習が欠かせません。

税法科目は市販の教科書がほとんどなく、毎年の税制改正も重なる

簿記論と財務諸表論に合格したあとも、税理士試験では法人税法・所得税法・消費税法・相続税法・国税徴収法などの税法科目から3科目に合格する必要があります。独学の壁が一段と高くなるのは、この税法科目に入ってからです。

税法科目では、制度の仕組みや計算の手順を基礎から解説した市販の教科書が、消費税法などごく一部を除いてほとんど出版されていません。書店に並んでいる税法科目の本は、たとえばTAC出版の「理論マスター」や大原出版の「理論サブノート」といった暗記用の条文集や、計算問題集・過去問題集が中心です。

問題集と暗記用の理論集だけを手元に置いて、初めて学ぶ税法の仕組みを一人で読み解くのは、かなりの時間がかかります。

さらに税法科目では、毎年の税制改正によって計算の要件や理論の文章が変わります。予備校や通信講座を受講していれば、改正点をまとめた資料や差し替えの案内が届きますが、独学ではどこがどう変わったのかを自分で調べて反映しなければなりません。前年の市販問題集や古い教材を使うと、改正前のルールで覚えてしまうリスクもあります。

会計科目の2科目で市販の本が買えることだけを見て「5科目とも独学でいける」と判断してしまうと、税法科目に進んだ段階で教材そのものが手に入らずに行き詰まります。税理士試験の独学を考えるときは、5科目を通した教材の有無まで見通しておくことが大切です。

働きながらの独学が難しいのは、受験テクニックと時間の壁があるから

教材が手に入る科目であっても、仕事を続けながらの独学が難しいのには理由があります。税理士試験では、知識そのものに加えて「試験時間内にどう得点を積み上げるか」という受験テクニックが求められ、さらに限られた勉強時間をどこに使うかという時間の壁があるからです。

私も受験を続けるなかで、資格試験にはいわゆる受験テクニックが少なからずあるため、プロの指導を受けるのが王道だと感じてきました。

他の受験生が取れる問題を落とさない「取捨選択」が要る

税理士試験は、出題された問題を端からすべて解き切る試験ではありません。2時間の試験時間に対して問題量が多く、受験生の多くが手をつけられない難問や、時間を奪う複雑な処理が混ざっていることがよくあります。

そこで合否を分けるのは、難しい問題を解けるかどうかよりも、「他の受験生が正解してくる基本的な問題を確実に拾い、時間がかかる難問を深追いせずに飛ばす」という取捨選択です。部分点が狙える箇所だけを書いて次の問題へ移るといった、答案のまとめ方も得点に関わります。

予備校や通信講座では、毎回の講義や答案練習(答練)を通じて、「ここは全員が合わせるAランクの論点」「ここは時間をかけずに飛ばしてよいCランクの問題」といった判断基準が繰り返し示されます。採点された答案の成績表を見れば、問題ごとの正答率や自分の順位もわかるため、どこで失点してはいけなかったのかを確かめられる仕組みです。

一方、市販の問題集を一人で解いていると、間違えた問題が「合格するために必ず取るべき基本問題」なのか、「本試験では飛ばしてよい難問」なのかの区別がつきにくくなります。すべての問題を同じ重みで完璧にしようとすれば時間が足りなくなり、逆に大事な基本論点を落としていても気づきにくいのが独学の難しさです。

疑問の解消とペース作りに時間を取られやすい

働きながらの受験では、平日の夜や休日に確保できる勉強時間が限られます。その限られた時間を、テキストの理解や問題演習にそのまま使えるかどうかが学習の進み具合を左右します。

独学でテキストを読んでいて意味がわからない箇所にぶつかると、別の本やインターネットで調べ直すだけで1時間、2時間と過ぎてしまうことも少なくありません。仕事終わりにようやく机に向かったのに、疑問が解けないままその日の勉強時間が終わってしまうと、学習が止まるだけでなく気持ちも切れやすくなります。講座を受講していれば、つまずきやすい箇所を講師がかみ砕いて説明してくれるうえ、わからない点は質問制度で確かめられる仕組みです。

また、約1年間の受験期間を一人で走るとなると、「今週はどこまで進めるか」「直前期の何月までに基礎を終えるか」というスケジュール管理もすべて自分で組み立てなければなりません。仕事の残業や繁忙期で予定が崩れたときに、どの復習を優先して立て直すかを一人で判断するのは負担が大きくなります。

予備校や通信講座のカリキュラムには、本試験から逆算して毎週やるべき範囲と演習が組まれています。調べものや計画の迷いに時間を使わず、用意されたペースに沿って勉強そのものに集中できることが、時間のない社会人にとって講座を使う大きな理由です。

講座を受けるなら市販の教材は買い足さず、提供された教材を使い倒す

予備校や通信講座を受講すると決めた場合、書店で市販のテキストや問題集を買い足す必要はありません。講座で提供される教材だけで、基礎の理解から問題演習、税制改正への対応、直前期の答案練習まで一通りそろうように組まれているためです。

私も税理士講座自体の受講料が高く、仕事との両立で時間的な制約もありましたので、市販の教材はほぼ使いませんでした。

講座のカリキュラムだけで、基礎から直前対策まで一通りそろう

「講座のテキストだけで足りるのか」「市販の過去問題集も解いたほうがよいのではないか」と気になる人もいるかもしれません。ただ、講座の教材はそれ自体が本試験の出題傾向に合わせて作られており、カリキュラムに沿って進めるだけでもかなりの分量があります。

たとえば、TACの税理士講座で使うインプット教材は、説明用の「基本テキスト」や「理論テキスト」、暗記用の「理論マスター」、応用理論を扱う「理論ドクター」です。これらに加えて、テキストと連動した問題集の「トレーニング」や、理解度を確かめる「ミニテスト」「実力テスト」も用意されています。本試験が近づく時期には、税制改正や出題予想をまとめた「直前対策テキスト」と各種の答練も配られる仕組みです。

平日の夜や休日の限られた時間でこれらの講義を受け、トレーニングを解き直し、理論を暗記するだけでも手いっぱいになります。そこへ市販の問題集まで買い足してしまうと、復習が追いつかなくなる原因になりかねません。

市販のテキストが役立つのは、講座に申し込む前に「簿記論や財務諸表論がどんな内容か確かめてみたい」と書店で中身を見るときや、まず市販書だけで学習が続けられそうか試す段階です。講座を受講し始めたあとは、手元に届いた教材に集中するほうが迷わずに進められます。

「時間をお金で買う」なら、複数のサービスに広げず一つに絞る

働きながら受験する社会人には、「時間をお金で買う」という考え方をする人が多くいます。受講料を払って講座を利用するのは、出題範囲の絞り込みや法改正の調査、学習スケジュールの組み立てにかかる手間を減らし、自分の時間を「理解して問題を解くこと」に集中させるためです。

私の勉強仲間には、そうした考え方から複数の受験サービスを掛け持ちして活用している人もいました。ただ、私は不器用なので、TAC一本に絞って提供された教材を使い倒しました。

複数のサービスや市販書を併用すると、同じ論点でも解説の切り口や計算の下書きの書き方が少しずつ異なるため、どれに合わせるかで迷う時間が生まれます。また、仕事が忙しくなった時期に教材が多いと、どれも中途半端に手をつけたまま本試験を迎えることになりやすい点も気がかりです。

税理士試験で合否を分けるのは、たくさんの教材に目を通したかどうかではなく、基本的な問題を本試験の会場で確実に解き切れるかどうかです。手元のテキストと問題集を一つに決め、間違えた問題を自力で解けるようになるまで繰り返すほうが、限られた時間と受講料を無駄にせずに済みます。

受講料を抑えてプロの指導を受けるなら、スマホ完結型の講座という選択肢もある

「独学が難しいのはわかったけれど、予備校の受講料を払うのは家計の負担が大きい」という理由で、独学を検討している人もいるはずです。そうした場合は、市販の本だけで手探りするよりも、受講料を抑えたスマホ完結型のオンライン講座を使うという選択肢があります。

教室や紙のコストを抑えたオンライン講座なら、受講料の負担を下げられる

税理士試験の対策は、かつては「大手の予備校に通うか、市販のテキストで独学するか」の二択に近い状況でした。しかし現在は、スマホやタブレット、パソコンを使ってオンラインで学ぶ通信講座が広がっています。

オンライン特化型の講座は、全国の校舎を維持する費用や、分厚い紙のテキストを印刷・発送するコストがかからない分、大手の予備校に比べて受講料が抑えられているのが特徴です。受講料の負担を抑えながら、プロの講師による解説と本試験から逆算されたカリキュラムを利用できる仕組みです。

私自身はこれまでTACの講座を受講してきましたが、最近ではスタディングの評判がすこぶるよく、コストパフォーマンスが高いと言われています。そのため、次の資格を目指す際は、そういったネットメイン・スマホ完結型のサービスを活用していきたいと考えています。

講義から理論暗記・答案練習までスマホとパソコンで進められる

受講料が抑えられていても、税理士試験に必要なインプットとアウトプットの教材がそろっているかは大切な確認点です。

たとえば、スタディングの税理士講座では、図解を取り入れた動画講義とWEBテキストに加え、講義のあとすぐに理解度を確かめる「スマート問題集」、よく出る問題をテーマ別に解く「トレーニング」、本番に近い形式で解く「実力テスト」が段階的に用意されています。「アドバンスパック」や「フルパック」のコースでは、本試験と同じ形式・時間の「直前対策」の答案練習も受けられる構成です。

また、理論対策についても、重要な語句をワンタップで隠して確認できる「理論暗記ツール」や読み上げ音声、PDFを印刷して答案用紙に書く練習ができる「理論記述練習」が使える設計です。

さらに、学習に使える時間を入力すると計画を作成する「AI学習プラン」や、解いた問題の成績に合わせて復習すべき問題を自動で出題する「AI問題復習」など、一人で勉強するときに迷いやすいペース作りを支える機能も備わっています。

平日の通勤時間や外出先のスキマ時間にはスマホで講義視聴や理論の暗記を進め、休日に机に向かえるときはパソコンや印刷した問題用紙で計算と記述の練習に取り組むといった使い分けが可能です。

通学や紙のテキストが中心の大手予備校と、スマホ完結型のオンライン講座のどちらが向いているかは、確保できる予算や普段の勉強場所によって変わります。まずはスマホでの動画講義の見やすさや問題演習の操作感が自分に合うかを確かめたい場合は、スタディングの無料お試しで初回講義やスマート問題集、理論暗記ツールを実際に体験できます。

まとめ

仕事を続けながら税理士試験の合格を目指す場合、市販の本だけで独学するよりも、予備校や通信講座でプロの指導を受けるほうが現実的です。独学で合格した体験記にも、学生・専念期間や予備校の教材コースの利用が含まれていることが多く、平日の夜や休日の限られた時間だけで同じように進めるのは簡単ではありません。

  • 簿記論・財務諸表論は市販のテキストがそろっているが、税法科目は市販の教科書がほとんどなく、毎年の税制改正への対応も重なる。
  • 合否を分ける問題の取捨選択や解答のまとめ方、疑問の解消にかかる時間を考えると、講座のカリキュラムに乗るほうが勉強そのものに集中できる。
  • 講座を受講するなら市販書や複数のサービスに手を広げず、一つの講座で提供された教材を最後まで使い倒すほうが時間と受講料を無駄にしない。

受講料の負担を抑えながら講座を利用したい場合は、スマホ完結型のオンライン講座という選択肢もあります。まずはスタディングの無料お試しで、動画講義の見やすさや理論暗記ツールの使い勝手が自分の生活に合うかを確かめてみるとよいでしょう。

タイトルとURLをコピーしました